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High School

第7章 Class5.ごーくんのライバルは誰!?の巻


博の唇だ。

驚いたももこはそのまま硬直。
博はそんなももこの腕を引き早足でその場から遠ざかった。
剛はショックのあまりその場に座り込む。

「あっあのっ。センパイ。」
博にグイグイと引かれるがまま歩いていると、急に博が立ち止まった。
勢いで博の背中に顔をぶつけるももこ。
「わっ!センパイ?」
博が勢いよく振り向く。
「他の男にキスされそうになっても言いたくなかったの?俺と付き合ってること。」
「え?…違っ!そんなんじゃなくて!言おうとしたけど聞いてもらえなくて…」
「そんなの言い訳じゃない?もっと強く言ってればこんなことにはならなかったし、もっと早く言うべきだった。」
博のその言葉に、ももこは何も言えなくなってしまった。
「本当は嫌だったけど、ももちゃんが自然とバレるまでは秘密にしてほしいって言うから、嫌だって言ったらフラれるんじゃないかと思ったから我慢した。ももちゃんのことが好きだから。でも、本当はずっと不安だった。堂々と『俺の彼女なんだ』って紹介して、堂々と手繋いで帰りたかった。いつかそんな日が来るって思って我慢してた。だけどももちゃんはいつまで経っても森田くんに話してくれないし、凄い苦しかった。」
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