第7章 Class5.ごーくんのライバルは誰!?の巻
剛は完全に智也をサッカーでのライバルだけでなく、恋のライバルでもあると思ってしまった。
「よし!長瀬、勝負だ!」
「わかってるよ。」
「そうじゃねぇよ!ももこのキスを賭けて!」
「はぁっ!?」
「ただの練習試合じゃつまんねぇと思ってたとこだ。勝ったほうがももこのファーストキスを貰う!」
「ちょっと待ってよ!そんなの困る!」
「別に今選べるんだったら選んでもいいゼ!オレと長瀬どっちにされたい?」
「なんで二択なの!?」
「よし!俄然やる気出てきたぞ!」
剛は一人で空回りしている。
「ちょっと待ってってば!勝手に決めないでよ!あたしには…」
「おーい剛!試合始まるぞー!」
「おー、今行く!じゃあももこ、待ってろよ!」
「ちょっ!ごおちゃんっ!」
ももこの意見も聞かず、剛はももこの唇を指差しグラウンドへと走って行ってしまった。
―どうしよう…―
ももこは一人ため息をついた。