第7章 Class5.ごーくんのライバルは誰!?の巻
「今日の練習試合は名門大学とかプロからも観に来るみたいだよ。スカウトとかもあるみたい。」
「ホント!?スゴイね!」
「だから生徒会もいるみたい。」
ももこが再び博のほうを見ると、博もこっちを見ていて目が合った。微笑み合う二人。
「准様~!」
後ろからエリカの声がする。
「あなたホント図々しいわね。」
エリカがまたももこを睨みつける。
「好意を寄せている剛くんの気持ちを無視し続けといて准様のこともたぶらかそうとしてるなんて!」
「だからそんなんじゃないって!」
ももこの否定も通じずエリカは准一の元へ駆け寄って行く。
「岡田くんのことは違うにしてもエリカの言ってること、その通りな気もする。」
きょうこが言った。
「剛くんのこと、どうすんの?」
「ももこ~!」
タイミングよく剛がももこを見つけて呼ぶ。
そしてこちらへ駆けて来る。
「悪ぃ、部室にタオル忘れたから取って来て!」
「え~何であたしが行くの~?」
「もうすぐ試合始まっちゃうから、頼むよ!」
「しょうがないな~。」
「青いタオル!名前書いてるからすぐわかる!」
「わかった~!…ちょっと行ってくる!」
走り出したももこを博は不安そうに見つめていた。