第3章 Class3.岡田君の憂鬱(-.-)の巻
「准くん!今日委員会だから絶対出てよ!もし帰ったら今度こそ許さないから!」
ある日の休み時間、ももこが厳しい顔で准一に念を押している。
「それから、明日の5時限目修学旅行の班決めするから、仕切りお願いね。」
「ももちゃんやってよ。」
「いっつもあたしじゃん!たまには准くんがやってよ!」
ももこは膨れっ面できょうこの席へと行く。
「も~疲れる~。なんであんなのがモテるわけ?顔だけじゃん!」
「そんなことないよ。岡田くん優しいよ。なんだかんだ言っていつもももちのフォローしてるじゃん。」
それを聞いた健、何故か不機嫌そうに教室を出る。
「しかし、ホントみんな准くんのこと好きだよね。あたしあんなモテる人ダメだな~。」
「長野センパイだってモテるじゃん。」
「えっ!?センパイモテるの!?」
きょうこはキョトンとした後呆れてため息をついた。
「当たり前じゃん。爽やかハンサムでオマケに副会長だよ!モテないハズがないじゃん。」
「そうなんだ…」
「会長と付き合ってたって噂もあるよ。」
「え?」
ももこが泣きそうになっている。
「ももちってそういうとこホント鈍いよね。これじゃあタイプが太一先生ってのも無理ないか。」
「ちょっと、どういう意味よ!」