第2章 Class2.memoly
俺はぐったりとした彼女を抱き抱えて急いで外に出た。
それを見たクラスメイトが騒ぎだす。
「ももちゃんどうしたの!?大丈夫!?」
「何か急に気持ち悪いって倒れちゃって…」
「つーかいつまでそうしてんだよっ!早く降りろよ!」
森田剛が怒っている。
「だからやめたほうがいいって言ったのに…」
「何が?」
「ももち霊感あるんだよね。」
「どこで倒れたんスか?」
「美術室の前。」
「気をつけろって言ったのに。」
「?」
「俺もちょっと霊感あるんスよ。先に行ってわかったから一応教えといたんスけど。」
「クラス委員二人してオカルトコンビかよ!」
「なら辞退すればよかったじゃん。」
「でもクラス委員の自分が参加しないわけにいかないって。このコ変に責任感強いから。」
「おい!ももこ!いつまでそこにいんだよ!」
「てか保健室連れてったほうがよくね?」
「校内は逆効果だから。」
彼女が俺の胸にギュッとうずくまった。
俺はドキドキしつつ彼女を人気のない場所に連れて行きそっと寝かせてやった。
「何やってんだよアイツ~!」
森田剛がこちらを睨んでいる。
―彼もももちゃんのことが好きなんだな―
少し経つと彼女が目を覚ました。