• テキストサイズ

High School

第21章 Class12.それぞれの夜★の巻


「じゃあごおちゃんの誕生日パーティーはしないほうがいいか。」
教室に戻ったももこは快彦と話す。
「へ?何で?」
「だって彼女とデートなんだから、俺達は要なしだろ?」
「別の日にやってくれりゃいいだろ~。」
「プレゼントは渡すよ。皆で買って。ね、イノッチ?」
「おぅ!何がいい?」
少し寂しそうな剛だった。

「今日一緒に剛のプレゼント買いに行こ。」
その頃健はきょうこの席でおしゃべり。
「うん。」
きょうこは何故か下を向いて健と目を合わせようとしない。
「きょうちゃん?どしたの?具合悪い!?」
健はきょうこの様子がおかしいのに気づき、慌てて顔を覗き込む。
「だっ大丈夫だからっ!」
「顔真っ赤だよ!熱でもあるんじゃ…」
そう言ってきょうこのおでこに手を当てる健。しかしすぐにその手を払われてしまう。
「やめてっ!」
「え?」
「大丈夫だから。ほら、授業始まるから、もう席戻って。」
健はショックのあまりチャイムと共にそのまま無言で席へと戻った。
岡田がその様子を小説越しにじっと眺める。

「授業始めるぞ~!」
坂本先生が教壇に立つなりきょうこの様子に気づく。
「きょうこ、顔色悪いぞ。」
「大丈夫です。」
「いいから保健室行ってこい。」
坂本先生に言われそのまま保健室に向かうきょうこ。
健はその様子を心配そうに見ていた。
/ 146ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp