第19章 Class11.本当はピュア(’-’*)の巻
「剛先輩…すいません、わざわざ来ていただいて。」
「別にいいけど…」
「これ、もらってください!」
ちえはそれだけ言うと、剛に無理矢理チョコを渡して走って行ってしまった。
「おいっ!」
一人取り残された剛は渡されたチョコに付いていたカードに気づく。
“剛先輩へ
渡すのすごく迷ったんですが、自分の気持ちにケジメをつけたいということもあったので、渡す決心をしました。
よければ誕生日にプレゼントも渡したいので、欲しいものがあったら教えてください。
ちえ”
「この字…」
剛は見慣れた字に気づく。
そして急いで教室へ戻った。