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High School

第19章 Class11.本当はピュア(’-’*)の巻


昼休み。
どこかへ出かけていたももこが教室に戻るなり剛の元へと歩み寄る。
「ごおちゃん。」
「何だよ?」
「ちえがね、チョコ渡したいから体育館裏に来てほしいって。」
「え?ちえってオマエの後輩だっけ?」
「そう。」
「他にも腐るほど呼び出しあるからなぁ…」
「お願い!可愛い後輩なの!優先してあげて!」
ももこが手を合わせて必死にお願いする。
「チロルチョコあげるから!」
「チロルチョコかよっ!」
「あたし本命にしかあげない主義なんだよ。もらえるだけ有難いと思ってよ。」
「頼んでる分際で上から目線か?」
「す、すみません…」
「オレの心をチロルチョコごときで動かせると思ってるのか?」
「いいえ…」
剛は一つ大きなため息をついた。
「わかったよ。」
そう言って席を立つ剛。
「ありがとう!」
ももこが満面の笑みになる。
やはりももこにはかなわない剛であった。

教室を出て体育館裏へと急ぐ剛。
その間にも沢山の女子から声をかけられる。

「森田くん!チョコ…」
「悪ぃ、後にして!」
剛はその間を駆け足で抜けて行く。
ももこからの頼みが最優先。剛は廊下をダッシュした。

体育館裏に辿り着くと、小さくて華奢な女子生徒が一人ポツンと立っていた。
「アンタがちえってコ?」
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