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High School

第19章 Class11.本当はピュア(’-’*)の巻


テストが明けて、女の子にとって特別な日がやって来た。

「さやちゃん今日初デートなんだろ?」
「うん。」
「その男の子ってさ、大丈夫なの?」
「何が?」
「だってほら、胸目当てで告白してくる男子ばっかだったでしょ?」
「彼はね、去年の学祭の時に私のこと好きになったんだって。」
「去年て、まだ中学生じゃ…」
「友達と遊びに来てたんだって。で、セットにぶつかりそうになったところを私がかばったらしくて、その時に私に『楽しいから絶対この高校にしなよ』って言われたらしくて。」
「さやちゃん覚えてないの?」
「うん。」
「それでその子ここに入学したんだ。」
「そうみたい。なんか純粋で可愛いなぁって思って。」
「母性本能働いちゃったわけだ。」
「うん。」
「今日はチョコ作って来たの?」
「買った。私作るの苦手だし。」
「喜んでくれるといいね、増田くん。」
「増田っていうんだ。」
「うん。マッスー。きょうこちゃんは手作り?」
「一応。あんまり上手くできなかったけど。」
「もう渡したの?」
「まだ。今日健チャンち遊びに行くことになってるから、その時に。ももちは?」
「あたしもセンパイんち行くことになってるんだ。」
「手作り?」
「もちろん!」

「ホームルーム始めるぞ~!」
教室に入って来た坂本先生はいくつかチョコレートを抱えていた。
「見せびらかしてる~!」
「教室来る途中にもらったから職員室に置いて来れなかったんだよ!」
「私のももらって~!」
相変わらず生徒から人気の坂本先生であった。
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