第19章 Class11.本当はピュア(’-’*)の巻
「へぇ。」
「なんかいつの間にかそれが励みになってて。」
「誰なの?それ。」
「知らねぇから探してんだろ。でもバカだよな。誰かもわかんないのに気になってるなんて。」
「ううん!すごくステキじゃない!」
「わかってるのは1年てことだけ。時々“先輩”って言葉が入ってるから。」
「そっかぁ。じゃあ1年の女子一人一人のノート見て周るしかないね。字見ればわかるんでしょ?」
「わかるけど、そんなんラチ明かねぇじゃん。」
「じゃあ手紙持って『この字書く人~?』って聞くとか?」
「手紙に名前書かないってことは、知られたくないからだろ。だったら聞いたって出て来ねぇよ。」
「そっか…」
「お~!2人で何話してんだよ~!」
さやかと共に他のメンバーが戻って来た。
「さやか!どうだったの!?」
「1年の可愛い男の子だったよ。」
「年下の男の子か~!」
「テストに集中できないからどうしても終わる前に告白したかったんだって。」
「で、どうしたの!?」
「付き合ってみることにする。なんか可愛いし!」
「そんなんで決めちゃっていいの?」
「軽い気持ちで決めたわけじゃないよ!ちゃんと考えたし。彼なら友達感覚で付き合えそうだから。」
「そっか。さやか年下合いそうだもんね。」
「上手くいくといいね!」
「うん!」