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High School

第19章 Class11.本当はピュア(’-’*)の巻


「ありがとう。でも、あたしはセンパイを裏切ることなんてできないよ。あたしがそうなりたいって思うのは、今もこの先もセンパイだけだから。だから…ごめん。」
「わかってる。言ってみただけだ。気にすんな!」
剛はももこの頭を乱暴に撫でる。
「てか、1回だけとか、そんなの逆に虚しくなるよ。きっと…」
「だな。」
「それにほら、もしかしたら現れるかもしれないじゃん。あたしよりもっと好きになれる人が。17で一番決めちゃうなんて、まだ早いよ。」
「オマエは決めてるだろ。」
「そうだけど……もしかしたらさ、その探してる相手が一番の人かもしれないしさ。」
「そうかな。」
「そうだよ!あたしも探すの手伝うからさ!」
「でも、外見とか噂で勝手なイメージ持たれてるから、本当のこと知ったら引かれるかも…」
「だったらその程度の女なんだよ!あたしは嬉しかったよ。ごおちゃんが噂と違って本当はピュアなんだって知って。そう思う人、絶対他にもいるから!」
剛は黙って俯いていた。
「どんな人なの?好きになったきっかけは?」
「まだ、好きとかじゃないけど……靴箱とか、部室のロッカーに、手紙が入ってるんだ。手紙ってほどのもんじゃないんだけど、“頑張って”とか“大丈夫”とか、たった一言なんだけど、オレが疲れたり落ち込んだりしてる時に限って入ってるんだ。」
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