第19章 Class11.本当はピュア(’-’*)の巻
2月に入りもうすぐ学期末テストだ。
トイレから戻り一人教室へ向かうももこは坂本先生とすれ違った。
「お、ももこ!いいところに来た!これ教室に持ってってくれ。」
坂本先生がももこに渡そうとしたのは次の数学の授業で使うプリントの山。
「え~!ヤだぁ~!」
「オマエクラス委員だろ!」
「なんでもかんでもクラス委員にやらせないでくださいよ!」
「岡田は文句言わずに持ってってくれるぞ。」
ももこは坂本先生から少し強引にプリントを渡された。
「重っ!」
「じゃあ頼むぞ!」
「その代わり今度のテストどこ出すか教えて♪」
「バーカ!」
「ケチ~。」
「でもオマエ最近点数良くなってきてるじゃないか。数学のできる彼氏がいてよかったな。」
坂本先生はももこの頭をグリグリした。
「痛っ!も~女の子には優しくしなきゃダメだよ、まぁくん☆」
「まぁくんって呼ぶな!」
ももこはしてやったりと急ぎ足で教室へ戻った。
その途中、靴箱の前をうろちょろしている剛を発見。
「ごおちゃん、ホントに探してるんだ。運命のコ。」
誰か気になりながらもそっと見守るももこであった。