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High School

第19章 Class11.本当はピュア(’-’*)の巻


「運命ってガラかよ!」
「剛は意外とロマンチストだよ。純粋だし。童貞だもん。」
「えぇー!?」
「嘘でしょ!?」
「ウソじゃないよ。アイツ彼女もできたことねぇし。」
「そんなわけないよ!」
「おれ幼稚園の時から一緒だけど、そん時からあの調子で、好きな女の子イジメたり冗談ぽくしか好きだって言えないからいつも本気にされないんだよ。で、16になっても未だにってカンジ。」
「だってごおちゃん誰彼構わずみたいに言われてるじゃん!」
「表面上カルくしてるからそう言われてるだけ。本当は本気で好きになったコじゃないと付き合いたくないんだ。」
「そうなんだ~。」
「なんか見る目変わるなぁ。」
「でも剛には何も言うなよっ!未だに童貞ってこと気にしてるんだから。」
「わかってるって!」
「で、誰を探してんの?」
「わかんないけど最近休み時間になるといつも自分の靴箱の前うろうろしてんだよ。」
「ふぅ~ん。」
「ラブレターの返事でも待ってんのかな?」
「さぁね~。」

予鈴と共に教室に戻って来る剛。
「腹減った~。ももこ菓子持ってね~の?」
「あるけどごおちゃんにあげる分はない。」
「よこせよ!」
「ヤだ。」
「けっ!使えねぇの!」
なんとなく不機嫌な剛に快彦とももこは何も言えなかった。
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