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High School

第17章 Class10.初めてを僕に(〃^ー^〃)の巻


いつも行くカフェに寄ってメニュー表を見る。
「何にする?」
「あたし、お弁当食べたんで、パフェでいいかな。」

注文した料理を待ってる間の沈黙が重い。
ー言わなきゃ。ちゃんとセンパイにー
「あの、センパイ…」
「ん?」
博の微笑みはいつも以上に優しい。
「昨日は…ごめんなさい。」
「いいよ。俺のほうこそ、ごめんね。」
「センパイは悪くなんか…」
「でも、あんな話しちゃうし。俺だってももちゃんの過去の恋愛話とかあんまり聞きたくないのに…」
「違うの!」
「え?」
「本当はそれがイヤだったんじゃない。本当は、怖くて…」
ももこは今にも泣き出しそうな顔をしている。
「あたしも、センパイとそうなりたいって思います。でも、いざとなるとやっぱり怖くて。大好きとかそういう感情よりも、怖さのほうが勝っちゃうんです。でも、センパイにめんどくさいと思われるんじゃないかとか、嫌われたらどうしようって思ったら、あんな嘘…」
「そっか。そうだったんだ。ごめん。」
博はそっとももこの手を握った。
「俺、そんなことでももちゃんのこと嫌ったりしないよ。」
「わかってます。」
「不安なこととかちゃんと言ってって前にも言ったでしょ?言ってくんなきゃわかんないよ。」
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