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High School

第15章 Class9.聖なる夜に★の巻


「センパイっ!ちょっと待っ…」
「もう待てない!」
ももこの言葉に被せてそう言うと、博は激しく唇を重ねた。
ーしっ舌入ってきた!ー
ももこが抵抗しようとするも博の力は半端じゃない。
博はそのまま唇をももこの耳、首筋に移動させる。
「ちょっ!センパイっ!んっ…」
ももこの体の震えはどんどん強くなっていく。
そんなももこを落ち着かせるつもりで博は優しく細い大人の声でももこの耳元に囁いた。
「大丈夫。俺に任せて。」
その言葉を聞いて我に返ったももこは強く博の体を押し退けた。
「ちょっと待って!…センパイ、初めてじゃないんですか?」
「え?」
「『俺に任せろ』ってことは自分は経験あるからって意味でしょ?」
「あ…」
博はしまったとばかりに顔をしかめた。
「ももちゃんと付き合う前に一人、付き合ってた人がいる。中学の同級生で、卒業間際に付き合い始めたんだ。でも、俺は実家から少し離れたこっちの高校通うことになって一人暮らし。彼女も少し離れた高校の寮に入ることになって。遠距離まではいかなかったけど、彼女の高校厳しかったから週末も殆ど会えなかったし、ゆっくり会えるのは夏休みとかの長期休暇ぐらいで。高1の冬休みのすぐ後別れたんだ。だから……」
博は少し言葉を詰まらせた。
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