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High School

第15章 Class9.聖なる夜に★の巻


朝方ももこが目を覚ますと、部屋の中にはベットの横でうたた寝する博一人しかいなかった。
ももこが起き上がったことに気づき姿勢を正す。
「あっごめんなさいっ!寝ちゃいました。」
「おはよう。」
「おはようございます。もう6時!?みんなは?」
「起こしたら悪いからって先に帰ったよ。」
「そうですか…」
博と二人きりだとわかったももこは急に緊張してきた。
「センパイずっと起きてたんですか?」
「うとうとはしたんだけどね。ももちゃんが熟睡してくれてたおかげで寝顔たっぷり見れたよ。」
「みっ見ないでください!ヤだ!恥ずかしい!」
「何で?可愛かったよ。」
博が微笑む。
「センパイのバカっ!」
そう言ったと同時にももこのお腹が鳴ってしまった。
恥ずかしさのあまり何も言えなくなってしまったももこ。
「お腹空いたね。何か食べに行こうか?」
「こんな早くから外に?」
「たまには外で朝食ってのもいいでしょ!この時間なら空いてると思うし。」
「ちょ、ちょっと待ってください。」
そう言ってももこは鏡を取り出し髪を整える。
「大丈夫だよ。そのままで十分可愛いから。」
博は笑顔でそう言うと、ももこの手を引き連れ出した。
今日は一段とリップサービスの多い博だった。
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