第15章 Class9.聖なる夜に★の巻
しばらくすると話し疲れたももこは眠ってしまった。
そんなももこを博が抱き抱えてベットに寝かせる。
「お、お姫様抱っこ。いいなぁ。」
きょうこが目を輝かせて呟いた。
「健くんには無理だもんね。」
「できるよ!おれだってきょうちゃんを抱っこするくらい!」
さやかの言葉にムキになる健。
「あたしアイス食べたくなっちゃったな。」
「あ!じゃあ一緒に買いに行こ♪」
健ときょうこはコンビニに行くことにした。
「皆何がいい?」
「パピコ。」
准一がボソッと呟く。
「じゃあ買ってくるね!」
「行ってきます!」
「なぁ元副会長さんよぉ、ももこのどういうところが好きなんだ?」
剛が突然博に訪ねる。
「え?そうだな~。色々あるけど一言で言うと、可愛い。」
「おっ!言いますね~。」
「顔がとかじゃないよ!もちろん顔も可愛いけど。なんていうのかな。いつも明るくて笑顔で、雰囲気が可愛いっていうか。」
「へぇ。」
「森田くんに譲るつもりはありませんよ。」
「わかってるよ!」
「剛は新しい女ができたからもういいんだもんな?」
「だから、そんなんじゃねぇって!」
「なんか怪しいんだよな~。」
快彦と准一が疑いの眼差しを向ける。
「ももちゃん寝ちゃったんだからホントのこと教えろよ~!」
「だから何もねぇって!」
剛は必死にごまかした。