第7章 巻き込まれた(?)GW
なに? この気持ち?
はて? と胸を押さえながら首を傾げていると、目の前にキャラメルの箱がスッと現れた。
「はい。有永さんはアーモンドキャラメルだよね!」
顔を上げると笑顔の奴良リクオ君が、キャラメルの箱を差し出している。
その笑顔に胸がドキッと音を立てる。
そして、何故かドキドキが治まらない。
「あ、りがと。あ、代金!」
「いーの、いーの。ボクの奢り!」
「奴良ー、やっぱ良い奴ー!」
「ごちー!」
皆が口々に奴良リクオ君へお礼の言葉を言う中、私は必死で早まった心臓を治まらせようと必死になっていた。
なんで、心臓、普通に戻らないのー!?