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【ぬらりひょんの孫】転生は大変です

第13章 わくわく京都への旅


「流石、奴良君。下調べに余念が無いね! はっはっはっ、ボクも燃えて来たぞぉー! 皆、下調べが終わったら京へ出発だよ!」

おー! と皆で声を上げる中、ふとお母さんとお父さんの顔を思い出した。

「って、ちょっと待って!?」
「おや? どうかしたのかい? 有永さん」

原作の記憶を辿ると一週間は旅行に出かける事となる。
邪魅の時でも、その事を話した時、すぐさまお母さんに止められた。……、まあ、お父さんが許してくれた事でお母さんも折れたけど……
今回は2泊くらいの短い旅行じゃない。
絶対、反対される! 優しいお父さんも許してくれるか判らない!

「旅行……、行けないかも……」
「え!? 何故だい!? 有永さん!!」
「えー、行こうよー! 皆で旅行、きっと楽しいよ」
「そうだよ、有永ー、人数少ないとつまんないじゃん」
「そうよ! 行こうよ、舞香ちゃん! きっと京にも美味しい肉料理いっぱいあるかも!」

信じられないように目を見開く清継君に、口を尖らせ不満げに声を出す鳥居さんと巻さん。そして両手を握りしめ力説するカナちゃん。
私は最後のカナちゃんの言葉に心がぐらついた。

美味しい、肉料理!?!?
えー! どんなのがあるんだろ!?
京都料理知らないから、想像がつかないけど、あったら食べ逃す事になる!

「い、行く! っていうか、行きたい! お父さんとお母さん、説得してみるよ!」

そう言うと、巻さんが私の頭をグシャグシャッと掻き混ぜる。

「偉いっ! 良く言った、有永!」

後の3人も嬉しそうに顔を輝かせた。
そして、テンションマックスの清継君の締めの言葉で、解散となった。

よっし、お母さんとお父さんを絶対、説得するぞー! 
肉料理の為に!!
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