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【ぬらりひょんの孫】転生は大変です

第11章 邪魅事件発生



「”邪魅の出る家は”って言ったよね?じゃあ、邪魅って何体も居るって事?」
「え?」
「なになに!? 邪魅って何体もいんの!?」
「うそー!」

巻さんと鳥居さんが反応する声を背に私は菅沼さんを見据えた。
菅沼さんはプルプルと小さく首を振る。

「何体居るかなんて…。判らないわ」
「私が変だな?って思ったのは、菅沼さん家に出る邪魅の理由。昔の小姓が藩主を憎んだから、直系に祟ってるって話しだよね?」
「え、ええ」
「じゃあ、別の家。今まで邪魅が出たって言われた家もそう?」
「それはちょっと判らないけど……」
「私はそうじゃないと思うんだ」

私が眉を顰めて言うと、巻さんと鳥居さんがぽんっと手を叩く。

「そーだよねー。確かにあの神主さんの言う事おかしいじゃん」
「そーだよそーだよ!」

と、清継君が目をキラリと光らせた。そして腕を上げて宣言する。

「確かに、君達の言う事も一理ある!じゃあ、もう一度神主さんに確かめに行こうじゃないか!」
「流石、清継!実行力あるー!」
「ハッハッハッ、それほどでもあるね!」

そして、私達は神社へとUターンしようと足を踏み出した。
が、目の前にチンピラみたいな人達が姿を現した。
ドレッドヘアの人が口を開く。

「よう菅沼のおじょうちゃん。探したぜ」
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