第10章 期末テストなんてあるんだね
「なにそれ! まさか、また私達を変な場所に連れてく気じゃないでしょうね?」
「はははっ、期末テストが終わってからのお楽しみさっ!」
「えぇえーっ!」
指をチッチッチッと振る清継君に、島君が尋ねる。
「清継君、また妖怪合宿っすか!?」
「ふふふ。島君。もっとすごい所だよ」
「いーやーーっ」
「清継のバカー!」
すごい所? どこだろ?
邪魅騒動の前に何かあったかな?
心の中で首を傾げていると、清継君は両腕を広げテンション高く叫んだ。
「さあ、奴良君達も揃った事だし、活動を始めようじゃないか!」
それに巻さんと鳥居さんがブーイングを放つ。
人数が揃わなかったから、早目に帰る気満々だったみたいだ。
だが、清継君はそれをものともせず、様々なデータをパソコンから取り出し妖怪談義を始めた。
期末テストが終わってから行く場所がちょっと気になった。
邪魅の居る街じゃなかったら、どこだろ?