第10章 期末テストなんてあるんだね
「ううんっ! すごく元気! ちょっと期末の事で憂鬱になっただけ!」
覗き込んだリクオ君は、そのままの姿勢でキョトンと首を傾げる。
そして、そのまま空いている方の手を伸ばして来た。
それは、私の額に当てられる。
うわっうわっ、手触れられたとこに神経が集中するーっ!
「うーん。熱は無いようだけど、顔が真っ赤だし……。念の為に保健室に行こうか?」
私はそれに無言で首を振った。
手はすぐに離れたけど、触れられた箇所がすごく熱い。
顔の熱が身体中に広がって、沸騰しそうだ。
「そっか。無理しちゃダメだよ?」
諭すように言うリクオ君に、私はコクコクと頷き続けた。
そんな私にリクオ君は再び首を傾げると、空いた方の手を上げ「じゃあねっ」と言いつつ教壇の方に歩いて行った。
ううっ、頬の熱さが引かない。
好きにならないって決めてるのに、なんで私の身体はこんな反応するんだろ?
私は、未だ熱いままの両頬に手を当て、そのまま頭から机に突っ伏した。
私のおバカッ