第9章 覚醒
「有永さんは、ボクを信じてくれるって判っていたよ! 流石、マイファミリーだね! さあ、主と会う為に妖怪談義をたっぷりとしようではないか!」
「妖怪談義……」
「島君! ボクのパソコンを!」
「はいっス!」
そして、様々な妖怪の話しを聞かされた。
聞いたことのない妖怪ばかり出て来る。
と、ふいに夜リクオ君の姿が脳裏に浮かんだ。
妖怪の総大将、ぬらりひょんの血を引いてる、奴良リクオ君。
胸が締め付けられるように痛くなる。
今もきっと寝込んでるんだ……
私はぐっと拳を握ると決意を固めた。
よしっ! 迷惑かけたから、嫌がられるかもしれないけど、お見舞い、行ってみよう!