第7章 補習と追試は勘弁して?!
梨沙
『ご、ごめんなさい!』
圭太
「…」
梨沙
『勝手にケーキ食べちゃって…』
圭太
「…は?」
梨沙
『その…お腹空いてて、それで…その…つい。』
慌てたように話し出す梨沙に、俺と吉岡、光紀はポカン…口を開けたまま、梨沙を見つめる。
圭太
(ケーキ? 何の話をしてんだ? コイツは…)
万美
「ちゃっと梨沙、一体何の話をしてんの?」
梨沙
『へ?』
光紀
「ケーキって…何の事?」
梨沙
『え……あ。』
やっと今の状況が分かったらしい#NMAE1#は、自分の発言が可笑しい事に気付き、顔を真っ赤に染めて俯いてしまった。
圭太
「ぶっはははは!!」
梨沙
『えぇ!?』
いきなり笑った俺を見た梨沙は、びっくりして目を見開いている。
圭太
「お前…一体何の夢、ククッ…見たんだよ。」
梨沙
『そ、そこまで笑わなくてもいいじゃない! ……みんなのケーキを、一人で勝手に全部食べちゃった夢…』
万美
「アンタ…どこまで食い意地張ってんのよ…」
光紀
「そりゃあ、ケーキがあったら食べたくなるよね。…夢でも。」