第7章 補習と追試は勘弁して?!
梨沙
『よいしょっと…うわ!』
圭太
「いてっ!」
怪しい、怪しい、と言っていた光紀の相手をしていると、後ろから何かがぶつかる音と、梨沙の「うわ!」と言う声が聞こえてきた。
梨沙
『ちょっと圭太ー…何でそんなとこに立ってるのよー』
圭太
「わ、わりぃ。」
後ろを振り返ると、四つん這いになった梨沙が上目遣いで此方を見ていた。
その姿は、なんつーか…エロい。
そんな事を考えてしまった自分に、何だか嫌気がさした。
圭太
(なに考えてんだよ俺は! これじゃあ、まるで変態だろーが!)
梨沙
『ん? 圭太、どうしたの?』
俺の様子が変だったようで、梨沙が心配そうに声を掛けてきた。
圭太
「別に…何でもねーよ。」
梨沙
『そっか。』
そう言って梨沙は机にアルバムを開いて吉岡と光紀と見始めた。
圭太
(はぁ…ったく、本当、無防備すぎだろ…)
梨沙の無防備さには、呆れる。
と言うか、警戒心がなさすぎるんだよな。
勝手にベッドん中入ってくるわ、他の男にすぐ抱きつかれるわ、さっきみたいにパンツ丸見えで自分の部屋に行こうとしたり…
圭太
(ほんと、世話が焼ける。……つか、)
圭太
「おめーら、いい加減勉強モードに入りやがれ!!!」