第7章 補習と追試は勘弁して?!
ー圭太sideー
今、俺の部屋には、梨沙、吉岡、光紀が居る。
吉岡の「勉強会しない?」の一言で、何故か俺の部屋でする事になった勉強会。…の、筈だったが…
万美
「うーわー、小さい頃の黒田、何か違和感あるわー」
圭太
「どういう事だよ、それ。」
光紀
「あ、こっちは梨沙ちゃんと写ってる。」
梨沙
『あー、その写真は確か…』
何故か今、コイツ等は俺の部屋に置いてあったアルバムを見ている。
光紀の「きゅうけーい!」と言う一言から始まった、思い出探り。
本棚にあった本と一緒に置いておいたアルバムを一瞬にして見つけた光紀。
そんなに人の過去に興味があんのかよ。と思ったくらいの速さで見つけた光紀は、一枚いちまい見る度に「あ、圭太だ!」だの、「梨沙ちゃんだ!」だの、さっきから当たり前の事を何回も言っている。
圭太
(俺のアルバムなんだから、俺が写ってて当たり前だし、梨沙も写ってて当たり前だろ。)
梨沙
『夏祭りでね、初めて圭太と二人で行った時に撮ったんだ!』
万美
「へぇ~…仲が良い事で。」
光紀
「結構密着しておりますなー」
梨沙
『そうかな? 自撮りだったし、誰かに「撮ってください!」なんて、言えなかったからね。』
万美
「梨沙のアルバムも見てみたいんだけど。」
梨沙
『あ、いいよー! ちょっと待っててね。』