第1章 幼馴染み
私が圭太の部屋に行くようになったのは中1の頃だ。
その日私はホラー映画を見て、それが思っていたより怖く、夜、眠れないでいた。
その結果、恐怖に耐えきれなかった私はベランダを伝って圭太の部屋に忍び込み、圭太が寝ている布団に潜り込んで寝た。
次の日、びっくりした圭太に怒られちゃったけど。
それでも何度か同じ事を繰り返しているうちに、日常の一部になってしまった。
流石に夜、寝てる時は来るなって言われたから『じゃあ、朝起こしに来るね!』と言うと、圭太は「好きにしろ。」なんて言ってたけど、次の日から圭太は私が来るまで朝は起きなくなった。
圭太
「いってきます。」
梨沙
『いってきまーす!』
おばさん達にあいさつをして、私達は家を出た。