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両片想い

第5章 俺も一緒に!!


二人のただならぬ雰囲気に、少しオドオドしていると、前方の方から光紀君が手を振りながら近づいてくるのが見えた。

梨沙
(光紀君…! 良いところに来てくれた!)

今の私には光紀君が天使のように見えた。

光紀
「おっはよー♪…って、どしたの?」

二人の異様な雰囲気に気付いた光紀君が、私に尋ねてきた。

梨沙
『私もあまり状況が分かんないんだけど、今日の圭太、朝から機嫌が悪くて…その理由を真樹斗に聞いたら、真樹斗が何か企んだような顔で圭太に声をかけちゃって…そしたら二人から火花が…』

そう言いながら二人をチラッと見る。
圭太は未だに、眉間に皺を皺を寄せながら真樹斗を睨んでるし、真樹斗もずっと目を逸らさず、真顔で圭太を見つめていた。

光紀
「ははぁ~ん…ライバル出現ってか?」

何かを悟ったらしい光紀君は「いやー梨沙ちゃん、君は本当に大変だねー」と訳のわからない事を言いながら、私の肩をポンポンと軽く叩いてきた。
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