第5章 俺も一緒に!!
その様子にクスッと笑った圭太は、「まぁ、俺は別に見られても何とも思わねぇけどな。」と腰に手を当てて言った。
梨沙
『わ、分かった! 分かったから、ほらほら出る!』
流石に恥ずかしくなった私は、圭太を部室まで押し、早く着替えるよう伝えると、扉を閉めた。
真樹斗
「梨沙姉、どうしたの? 顔、赤いけど…」
私の異変に気づいた真樹斗が顔を覗き込んできた。
梨沙
『な、何でもないよ…!』
咄嗟に顔を背けて何も無かった事を伝えると
真樹斗は「ふ~ん…」と何かを悟ったような、顔をして納得の頷きを挙げた。
圭太
「着替えたぞー」
すると着替えを終えた圭太が部室から出てきた。
さっきの事が脳内に蘇り、まともに顔を見られずに居ると、圭太が顔を覗き込んできた。
圭太
「どした?」
本当に心配そうな顔をする圭太を見て、お前のせいだよ! と内心毒づいたけど、「何でもないよ。」と言っておく事にした。