第5章 俺も一緒に!!
梨沙
『真樹斗…そこまでして空手部に入りたかったんだね!』
真樹斗
「え?」
圭太
「は?」
そっかそっかぁ…そこまで入りたかったのか。
私が納得している隣で、何故かため息をついている二人。
梨沙
『ん? 二人ともどうしたの?』
圭太&真樹斗
「…別に。」
何故か不貞腐れている二人。
どうしたんだろう…
ま、二人が何でもないって言ってるんだし、いっか!
真樹斗
「うー…まだ少し肌寒いな…」
梨沙
『まぁ、まだ4月って言っても少し寒いからね。』
すると、真樹斗は私が首にかけていたマフラーをじっと見つめてきた。
梨沙
『どうしたの?』
真樹斗
「梨沙姉、そのマフラー俺に貸して?」
梨沙
『別に良いよ。はい。』
そこまで寒く感じていなかった私は、すんなりと真樹斗にマフラーを渡した。
真樹斗
「サンキュー! へへっ暖けぇ…」
真樹斗はマフラーに顔を埋めて喜んでいた。
そんなに嬉しかったのかなぁ。笑