第4章 お向かいさん。
梨沙
『ところでさ、空手部に入るのって本気なの?』
萌依
「え! 真樹斗も空手部入るの?!」
真樹斗
「あぁ、本気だよ。」
梨沙
『でも大変だよ? 普段の練習はスパルタだし、特に今年の先輩は亜由河(あゆかわ)先輩だからなぁ…』
真樹斗
「梨沙姉は、俺が空手部に入るのが嫌なの?」
梨沙
『いや、別に嫌とかじゃないんだけどさ…真樹斗、私と圭太が空手部に入ってるって言った途端に入るって言ったじゃん?』
真樹斗
「あ…」
梨沙
『だからさ、生半可な気持ちで入ってほしくないってだけ。』
真樹斗
「…うん」