第4章 お向かいさん。
そう言って後ろから顔を覗かせてきた萌依。
真樹斗
「お! 萌衣じゃん。久しぶり!」
萌依
「げ?! 真樹兄?! 何でこんなところに居るの?」
真樹斗
「げ?! ってなんだよ。俺、この前向かい側の家に引っ越して来たんだ。」
萌依
「へ~」
興味がないとでも言うかのように萌依は踵を返して中に入っていった。
萌依は昔から真樹斗に対してはあんな感じだ。
いつも興味がないと言う感じで真樹斗の話しには無愛想だ。
梨沙
『立ち話もなんだし、中入る?』
真樹斗
「え!? マジで?!」
梨沙
『マジだけど…笑』
そう言うと、真樹斗は目を輝かせながら、「おっじゃまっしまーす!」と言って中に入った。
真樹斗
「梨沙姉ん家って綺麗好き?」
梨沙
『お母さんがね。』
萌依
「はい、お姉ちゃん。真樹兄も。」
梨沙
『ありがとう。』
真樹斗
「サンキュー」
萌依が淹れてくれた紅茶と、真樹斗が持って来てくれたケーキを一緒に飲食しながら、さっき真樹斗が言っていた部活の事について聞いてみた。