第1章 幼馴染み
最初、梨沙が朝、俺の布団の中で寝てるのを見た時は流石に焦った。
そりゃそうだろ。好きな女が朝、自分の隣で寝てたら誰だって驚く。
まぁ梨沙の場合、こんな事平気で出来る時点で俺の事はなんとも思ってねぇって分かるけど。
あの時の約束も、覚えてねんだろうな。
圭太
「お前、まだパジャマじゃねぇか…早く着替えてこいよ。」
梨沙
『は~い。……よいっしょっ』
ガラガラ
梨沙
『じゃあ、着替えたらまた来るね~』
圭太
「…はいはい。寒ぃ…」
俺の部屋のベランダと梨沙の部屋のベランダは繋がっていると言っても良いほどに近い。
梨沙は自分の部屋の窓から伝って俺の部屋に入ってくる。窓の鍵を閉めないのは、梨沙なら別に入られても良いと思ってるから。
まず、梨沙以外の女を部屋に入れた事はない。