第3章 真樹斗の存在
梨沙
『ごめん、寝ちゃって…』
圭太
「いや、俺も寝てたし…」
梨沙
『…そう言えば、何で圭太は一緒に寝てたの?』
…痛いところ突いてきやがった。
俺は、何とか言い訳を考えて梨沙に説明した。
圭太
「別に…ここは元々俺のベッドだし、俺が寝ようが寝まいが、どっちでも良いだろ。」
梨沙
『そっか…』
…何でそんな悲しそうな顔するんだよ。
俺に何か期待したってか?
そんな都合の良い事を考えてしまう俺は、馬鹿なのだろうか。
圭太
「どした?」
梨沙
『ううん。何でもないよ! ねぇ、お腹空かない?』
すぐに笑顔に戻った梨沙は、お腹空いたと言ってベッドから降りた。