第3章 真樹斗の存在
圭太
「はぁ…流石に、これはヤバイ…」
好きな女に抱きつかれながら寝られていると、俺も男な訳で、色々とヤバイ事になる。
コイツは、そういうのに鈍い。これまでにも色々とあった。
毎朝、梨沙が布団の中に入ってくるのもそうだ。
朝からあんな事されたら、理性が持たない。
圭太
「梨沙…梨沙、起きろ。」
俺は梨沙の肩を揺すった。
梨沙
『ん~…お母さん、あと5分…』
圭太
「俺はお前のお母さんじゃないぞ。」
梨沙
『え…………!?』
俺の顔を見るなり梨沙は目を見開いて固まってしまった。
圭太
「? おい。」
梨沙
『ふぇ!? け、圭太…!?』
圭太
「そうだけど…なに?」
あからさまに驚いている梨沙に俺は疑問を抱く。
梨沙
『あ…うぅん。何でもない。』
圭太
「…そっか。」
落ち着きを取り戻した梨沙は何か納得するかのように、うんうん言っては、俺から離れた。