第3章 真樹斗の存在
ー圭太sideー
はぁ…またややこしい奴が増えやがった。
真樹斗は小さい頃から何時も梨沙の後ろに付いて回っていた。
梨沙は気付いてねぇみたいだけど、真樹斗は多分、今でも梨沙の事が好きなんだと思う。
…いや、好きなんだ。
さっき会ったとき、真樹斗の梨沙を見る目が好意に満ちていた。
梨沙
『………』
梨沙は、さっきから俺のベッドの上で漫画を読んでいる。
無防備に男のベッドで寝転びやがって…
…………………
飲みもんでも取って来よう…
梨沙
『圭太、どこ行くの?』
圭太
「飲みもん取ってくる。」
梨沙
『じゃあ私のもお願い!』
圭太
「はいはい。」
ったく、あんな笑顔で言われたら断れねぇだろうが。