第2章 学年一のモテモテ王子
ー圭太sideー
ったく、人前でイチャついてんじゃねぇよ。
梨沙
『ふふっ本当、二人共仲良いね。』
圭太
(あ~…俺も梨沙に抱き付きてぇ…)
そんな事を考えながら欠伸をすると、クラスに居た女子達が、どっから出してんだ? ってくらいの甲高い声で叫びやがった。
俺の事をチラチラ見ては、顔を赤らめてコソコソとなにか話している。
キモチワルイ。そんな顔で俺を見んな。イライラした俺は、小さく舌打ちをして自分の席に着いた。
それと同時に、担任が来て梨沙達も続いて席に着いた。
席に着いてそうそう、前の席の光紀が話しかけてきた。
光紀
「お前も毎日、大変だねー」
圭太
「なにが。」
光紀
「なにがって…そりゃあ、色々と。」
圭太
「色々と…?」
光紀
「そ、色々と。」
何が言いてぇんだ? コイツ…
光紀
「マジで分かんないの?」
圭太
「あぁ。」