第7章 補習と追試は勘弁して?!
#NAME
『アイツ、結構モテるしさ。毎回告白されてるのを見たり聞いたりする度に不安になるんだよね。もし圭太に好きな子が出来たらって思うと、私耐えられなくなると思うし…だからって、もし告白して今の関係が崩れちゃうのは嫌だし…』
そこまで言うと、萌依は「うぇ~…」と呟いた。
萌依
「お姉ちゃん…重いよ。」
萌依は軽蔑したように私を見ると、大きく溜息を吐いた。
萌依
「私、そこまで考えなくても良いと思うな~」
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『え?』
萌依
「私が口出しする事じゃないと思うけどさ、多分大丈夫だと思うよ。…て言うか、あの空手バカな圭太兄なら、まだまだ彼女出来なそうだしー」
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『そうかな…』
萌依
「そうだよー。それに圭太兄は、お姉ちゃんの事…」
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『えっ?』
萌依が言葉を詰まらせ、慌てて首を振る。
萌依
「何でもない! とにかく、そんなに心配なら自分からアタックしてみれば?」
#NAME#
『アタックって…』
何だか、萌依に上手く話を逸らされた気がしたけど、何だか聞く気にもなれず、自分の部屋に戻る事にした。