第7章 補習と追試は勘弁して?!
だからなのか、萌依は余裕たっぷりに微笑んでいる。
萌依
「私は良いの~翔汰の気持ちに気付いてるから。」
フフンと言って笑った萌依の顔がムカついて、近寄って頭上にチョップをお見舞いした。
萌依
「いった~い! 何すんのよ。」
#NAME#
『余裕こきすぎ~。知ってるんなら、自分から言えば良いじゃん。』
そう言うと、萌依は頬を膨らまして納得がいかないような顔をした。
萌依
「だって! 告白なら、するより…されたいじゃん。」
そう言った萌依の顔は女の子で、可愛い…何て思ってしまう。
萌依
「お姉ちゃんは告白なら、される方が良い? それとも、する方が良いの?」
#NAME#
『それは…まぁ、される方が良いけど、場合によってはしちゃうかもね。』
萌依
「場合によっては…か。」
萌依は目線を下に落とすと、何かを考えるように床を見つめ始めた。