第7章 補習と追試は勘弁して?!
私は狡い女だね。
圭太と幼馴染じゃなきゃ良かった。
何て思ってても、もし本当にそうだったら、圭太に別の幼馴染の子が居て、そのこを好きになっちゃったら・・・って思うと、絶対に嫌だって思っちゃう。
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『本当、自分が嫌になっちゃう…』
圭太とバイバイして、自分の家に戻る。
家に入ると、リビングで萌依がテレビを見ていた。
#NAME#
『萌依~お母さんは?』
萌依
「今、買い物行ってるー」
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『そっか。』
私はそう呟いて、部屋に戻ろうとしたら、
萌依
「お姉ちゃん。」
萌依が私を引き止めて、からかう様な口調で聞いてくる。
#NAME#
「いつになったら、お姉ちゃんは素直になれるのー?」
萌依は口に手を添えて、ププッと小バカにするように笑う。
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『う、うっさい! アンタこそ、翔汰とはどうなのよ。自分だって好きってまだ伝えてないんでしょ?』
萌依は翔汰の事が好きで、翔汰もまた、萌依の事が好き。
言わば両思い。
だけど、二人はまだ自分の気持ちをちゃんと伝えれていない。