第7章 補習と追試は勘弁して?!
光輝
「彼氏に向かってキモイとは何だー!!」
万美
「はいはい。じゃーね、梨沙、黒田。」
#NAME#
『うん! またね!』
二人は言い合いをしながらも、手を繋いで帰って行った。
#NAME#
『なんだかんだ言って、二人とも仲良いよね~』
圭太
「…そうだな。けど、俺達も仲の良さは負けてねーだろ。」
圭太はフッと笑うと、私の頭を軽く撫でた。
#NAME#
『…そうだね!』
ねぇ、圭太。
私、時々思うんだ。
もし、啓太と幼馴染じゃなかったら、こんなに苦しい思いもしなかったかもしれない。
だけど、もし圭太と幼馴染じゃなかったら、こんな風に私に優しく微笑んでくれる事も、頭を撫でてくれる事も無かったかもしれない。
そう思うと、幼馴染で良かったって思っちゃう。
圭太
「#NAME#? どうかしたか?」
圭太が心配そうに私の顔を覗き込んでくる。
#NAME#
『ううん。何でもないよ! 戻ろっか!』
私は成るべく明るく答えた。