第1章 幼馴染み
梨沙
『おはよーございまーす!』
圭太
「うす。」
先輩
「うす! 今日は早いなー」
私達は部活に入っている。
言っても、私はマネージャーだけどね。
その部活ってのは、空手!
拳を前に出して、正拳したりするやつね!
圭太はそこの部員。私はマネージャー。小さい頃から圭太は空手を習っていた。それは高校生になった今でも続けている。
私はその姿を見ていつも思う。
圭太の胴着姿、めっちゃ格好良いの!!
練習中に汗かいて拳を突き出す圭太とか、妙に色っぽくてさ。益々惚れちゃうんだよね。
…圭太には内緒だけど。
先輩
「よーし、練習、始め!!」
先輩の合図と共に、部員の『オス!!』と言う声が武道館に響く。
この場面をいつも見つめる私。実は、空手部のマネージャーは私しか居ない。
何故かって? それは、もうちょっとしたら分かるかな。