第1章 幼馴染み
先輩
「礼!!」
部員
「ありがとうございました!!」
朝練が終わり、部員の皆が部室に入っていく。
その間、私は皆が使った後のタオルなどを洗濯して干していく。
タオルは皆の汗でびちょびちょ。正直、うぇ~ってなるけど、それ以外してあげる事はないし、皆が汗水流して頑張った証拠だよね。
梨沙
『よいしょっと…これで全部かな?』
籠に入っているタオルを全部洗濯機に移し、スタートボタンを押して回す。放課後には出来ているだろう。
自分も制服に着替える。マネージャーって言っても一応部活だし、仕事の時は体操服に着替えている。
制服に着替え、その場で髪を整える。中に戻ると部室から圭太達が出てきた。
梨沙
『朝練お疲れ。』
圭太
「おぅ。」
圭太にイチゴ・オレを渡す。これは圭太だけ。他の人に渡す事はない。それは、1年の頃からずっとだ。何か特別な事をしたくて始めたのが、『圭太にだけ朝練の後、飲み物を渡す事』だった。