第2章 昔ばなし
獅郎「くくっ…しょーがねぇだろぉ?エロいお前のアソコが俺のに食いついて離してくれねぇんだもん。」
少しずつだが着実に、彼の熱はエレナの中で再び硬さを取り戻しつつあった。
それに比例するかのようにゆるゆると挿入していた腰の動きは、速度をあげていく。
「んっ…もうっ!獅、郎っ……!…んはぁ……」
獅郎「はぁっ…はぁっ……本当、お前……最高だよ……」
「…あっ……ばかぁ…」
達したばかりのエレナの体は意図も簡単に熱を甦らせ、繋がったところからは淫らな水音と蜜が溢れていく。
獅郎「んっ………ふ…… エレナ……好_____」
___ガチャっ
燐「神父さーんっ!腹減ったぁーー!」
雪男「ただいまぁっ!」
リビングのドアが開き、燐と雪男の声が聞こえた。
獅郎/エレナ「_____!?」
そして、徐々に近づく足音。
生憎、キッチンは奥まったところにあり、すぐには中が見えないが、彼らがここに辿り着くまでは持って数秒だろう。
獅郎「チッ……アイツら……」
獅郎は舌打ちをするとエレナの中から自身を引き抜くと、近くにあったティッシュペーパーで乱暴にゴムと蜜を拭き取り、ズボンの中へと仕舞いこんだ。
そして、エレナもずり下ろされていたショーツを引き上げると、乱れた服を直した。
二人が普段の姿に戻った時と同時に、燐がキッチンへと顔を覗かせた。
燐「あっ!神父さんと、エレナっ!みっけっ!」
ニカッと笑う燐の姿に、獅郎とエレナは笑顔を見せる。
続いて視界に飛び込んできた眉尻を下げはにかむ雪男の姿。
雪男「エレナさんっ神父さんっ……ただいま!」
獅郎「おー、お前ら帰ったか。燐、ちゃんと勉強してきたかぁ?」
獅郎は燐の頭をわしわしとなで回しながら、意地悪な笑顔を向けていた。
燐は不貞腐れたような顔をしながら、頭を撫でる獅郎の手を払った。
燐「なっ……!うっせぇ!ちゃんとやってきたっつーの!!……少しは(小声)」
獅郎「そーかそーか………って!!何だっ!?少しって!?この頭は空っぽかーーー!!!」
ゴツンっ!
と鈍い音が部屋に響き、続いて、痛ったーー!という燐の咆哮が部屋に響いた。