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その美しい花を僕の手に【青の祓魔師】R18

第2章 昔ばなし


柔造「………あかんなぁ。ほんま、かなん。」

柔造(可愛いすぎやて……ほんまに。)





少し困ったような笑顔を見せる柔造に、首を傾げるエレナ。





「………柔造?」





柔造「ははっ………何もあらへんよ。……… エレナの顔見んの久々やし、嬉しくてな。」





「…私も嬉しい!この前京都支部行った時は、金造と廉造には会えたけど、柔造は任務でいなかったから会えなかったもんね?」




柔造「ほんまや!丁度、本所戻ってきた時に入れ違いでエレナが帰ってもうたって聞いた時はどえらいへこんだんやで?………んで、それ逃したら今日の今日まで全く会えへんかったしなぁ。」




「そうね。私もヴァチカン本部所属になってからはあまり日本に長居は出来なくなってたしね。………でも、今日、貴方に会えて嬉しいわ?」




ふわりと花が綻ぶように微笑むエレナに、柔造は胸をぎゅっと掴まれたような気持ちになり、彼女に触れていた手に力を込めた。





柔造「エレナ____」 


?「桧山上一級祓魔師っ!こちらにいましたか。」






二人の後方から聞こえてきた声に、エレナたちは同時に振り返ると、そこに立っていたのは祓魔塾の講師である椿の姿。






「椿先生っ!こんにちは。今日はよろしくお願いします。」



椿「はははっ!こちらこそよろしくお願いします!今日1日桧山さんのお手伝いが出来るなんて光栄ですっ!!」




丁寧に頭を下げ挨拶をするエレナとデレデレと終始照れた様子の椿に、柔造は腕を組み小さくため息を漏らす。





柔造(………相変わらずのモテっぷりやなぁ……はぁ。)






そして、柔造はあることに気づく。





柔造「……ん?もしかして、エレナ今日の試験の試験官なんか?」





柔造の言葉にニコリと微笑むエレナ。一方の椿は自分と話していたところを邪魔され、不快感を示していた。





「えぇ、そうよ?柔造は騎士だから……私が担当よ?」





柔造「ほんまかっ?!でも、エレナが試験官やと集中でけへんよーになってまうなぁ………どないしよ?」




「?私が試験官だと駄目…?」





首を傾げるエレナに微笑む柔造
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