第2章 sugar.1
男同士、体の構造は同じ。
…と言うことは。
「俺が入れられなくても良かったって事じゃねえか!!!」
「気づくの遅すぎっ!!」
彰の的確なツッコミに、腰の痛みも忘れて頭を抱える。
そのままソファーにのめり込む勢いでぼふっと体をそこに沈ませた俺は、歩とのアレコレを思い出しながら強い後悔の念に駆られていた。
どこで何をどう間違えて、俺はいつの間にか自分が下だと勘違いしていたのだろうか。
あれもこれも全て歩が俺の体を好き勝手に弄んだせいだと、責任を押し付けて、深いため息を吐く。
「迂闊だった…」
その一言に限る。
「…まっすんって、変な所が抜けてるよね」
彰のそんな言葉ですら否定出来ないのが辛い。