第2章 sugar.1
「で、久々に妹くんと登校してきたと思ったらどうしたの?」
隣で腕を組みポッキーを貪っている彰の問いかけに、俺は唸り声で答える。
お分かりの通り授業をサボっている俺たちは、空き教室で時間を持て余していた。
と言っても俺はそれどころでは無い。
「……痛い…だるい……」
「………」
ソファーの上でうつ伏せになり四肢を投げ出している俺を横目に、彰はぽきっとポッキーを口で折る。
学校に着いてHRを終えた後から腰が痛く体がだるい。
朝はそこまででは無かったし、不調の原因も分かってはいる。
……動いたからか?
自分で自分の腰を上下にさすって考える。
「なに。妹くんとヤったの?」
っ?!!!
直球な言葉にガタッとソファーが揺れ、動揺しきった俺を見る彰の口角がニヤニヤとつりあがった。