第2章 洛山高校
?「はい。終わったわよ」
私の両膝にガーゼを貼ると、その人は立ち上がった。
「あ…ありがとうございます…。わざわざ…ごめんなさい…」
?「こちらこそ、怪我させちゃってごめんなさいね」
私がゆっくり立ち上がると、
?「じゃ、気をつけてね」
と、保健室を出て行こうとした。
あ、御礼…!
余談だけど、私は御礼を言うときは、きちんと名前を言うことにしてるんだ。
「あ…あの…!」
?「何かしら?」
「な、名前…教えてくだしゃ…イッタ…!」
噛んだ~!!
痛い~!!
レ「ウフフッ!あなた面白いわね。私、実渕玲央。あなたは?」
「私は…っていいます。実渕さん、わ…わざわざ本当に、ありがとうございました」
レ「ちゃんね。またどこかで会ったらよろしくね」
そう言うと、実渕さんは出て行った。
……。
あ、今何時?
チャイムまで15分。
きゃーーっ!!
やややややヤバい!!
ヤバいよ!!
職員室どこーーーー!?