第3章 洛山高校バスケ部の姿
朔耶side
「……」
ちゃん、いっちゃんが気になるんだね。
それにしてもいっちゃん、どうしたんだろう。
いつもと態度が変わってた。
「いいのよ、私達に気を遣わなくても」
「…うん」
「残した飯は俺が食ってやるから」
「あ~!えーちゃんそれ間接キス~!ズルい、俺も~!!」
「いててて!おいコラ!離せ!」
「あんた達それくらいにしなさいよ」
…やれやれ。騒が…賑やかな人たちだね。
「…フフッ…」
?
「フフッ…アハハ」
「ちゃん?」
「ごめん、クスクス…ちょっと、フフッ…面白くて」
私を含め、他の人達もポカーンとしている。
「よくわからないけど、ちゃんが笑ったのはよかったわ」
「ちぇー、間接キス~」
「冗談はそのくらいにしなさいよ」
「まだファーストキスは失いたくないな」
「む~」
……どうすりゃいいのかよくわかんないけど、とりあえずちゃんの気兼ねが薄れたのなら、まぁいっかぁ。