第3章 洛山高校バスケ部の姿
私はしばらく眺めていた。
小「あれ。ちゃん?ちゃ~ん!!」
「えっ!?」
不意に名前を呼ばれ、慌てて周りを見回す。
すると、コートでこーちゃんが手を振っている。
それにつられてみんながこっちを見るのだからたまったものじゃない。
「わっ…」
私は大慌てで頭を下げた。
そのおかげで私はギャラリーの手すりに頭をぶつけ、散々である。
本日二度目の痛み。
なんて言っている場合じゃない。
周りではギャラリーの女の子のクスクス笑う声が聞こえ、下からは噂が聞こえてくる。
恥ずかしい。
私は痛む頭を押さえて体育館から逃げ出した。